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介護業界では、無資格でも働くことは可能です。しかし、資格がないとできる業務が限られるため、将来的にキャリアアップを目指すなら資格取得を検討するのが賢明でしょう。
特に、介護福祉士を目指す人にとって、「初任者研修を受けるべきか、それとも飛ばして実務者研修を受けるべきか?」は大きな疑問点のひとつです。
本記事では、介護初任者研修の必要性やメリット、受講しなくてもよいケースについて詳しく解説します。あなたにとって初任者研修が必要かどうか、この記事を読んで判断してください。
介護初任者研修とは?基礎知識を解説
介護初任者研修とは?
介護初任者研修は、介護職の基礎知識や技術を身につけるための資格です。
かつて「ヘルパー2級」と呼ばれていたもので、介護の基本を学べる入門資格にあたります。
📌 初任者研修の基本情報
- 受講時間:130時間(約1〜2ヶ月)
- 受講費用:5万円〜15万円(地域やスクールによって異なる)
- 取得方法:講座を受講し、修了試験に合格すれば取得可能
- 資格の有効期限:なし(更新不要)
初任者研修を取得するとできること
✅ 利用者の身体介助(食事・入浴・排泄など)
✅ 介護の基本知識を活かして適切な対応ができる
✅ 訪問介護で「生活援助」ができる(身体介助は不可)
介護初任者研修を受けるメリット
無資格のままでも介護の仕事はできますが、初任者研修を受けることでさまざまなメリットがあります。
① 介護の基礎知識が身につく
初任者研修では、介護の基本スキルや考え方を学べるため、仕事の幅が広がります。特に、未経験から介護職に就いた人は、業務の理解が深まり、現場での対応に自信を持てるようになります。
② 仕事の幅が広がる(業務範囲の違い)
無資格だと、利用者の身体に直接触れる業務(食事介助や移乗介助など)が制限されることがあります。しかし、初任者研修を修了すれば、基本的な身体介助が可能になり、職場での活躍の場が増えます。
③ 転職・キャリアアップに有利(給与アップの可能性)
多くの介護施設では、資格手当が支給されます。例えば、初任者研修を取得すると、月5,000円〜1万円の手当がつくケースもあります。
また、介護職の求人数を見ても、「無資格OK」の求人よりも、「初任者研修以上必須」の求人のほうが圧倒的に多いため、転職の選択肢が広がるというメリットもあります。
④ 職場での評価が上がる(上司や利用者からの信頼)
介護職は、利用者やその家族の信頼を得ることが大切な仕事です。初任者研修を取得することで、「知識がある職員」として認識され、周囲からの評価が高まる可能性があります。
初任者研修を受けなくてもいいケースは?
「初任者研修を受けるべきか?」という問いに対して、必ずしも受講しなくてもよいケースもあります。
①すでに実務経験が長く、介護技術に自信がある人
もしあなたがすでに数年以上の介護経験があり、業務に問題なく対応できる場合は、わざわざ初任者研修を受けなくても問題ないかもしれません。
② すぐに実務者研修を受けて介護福祉士を目指したい人
介護福祉士の受験資格を得るためには、「実務者研修」の修了が必須です。そのため、最初から介護福祉士を目指しているなら、初任者研修を飛ばして実務者研修を受けるのもアリです。
ただし、実務者研修は450時間の受講が必要なので、基礎知識がないと学習が大変になる可能性がある点には注意が必要です。
初任者研修を受けるべき人のチェックリスト
✅ 介護の基礎を学び直したい
✅ 業務の幅を広げたい
✅ 介護福祉士を目指すためのステップを踏みたい
✅ 転職やキャリアアップを視野に入れている
もし上記のチェックが2つ以上当てはまるなら、初任者研修を受けることをおすすめします。
まとめ:あなたにとって初任者研修は必要か?
介護業界でキャリアアップを目指すなら、初任者研修を受けることで仕事の幅が広がり、給与アップや転職にも有利になります。
一方で、すでに長年の実務経験がある人や、最短で介護福祉士を目指す人は、初任者研修を飛ばして実務者研修を受けるのも選択肢のひとつです。
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介護資格取得を目指すあなたへ
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