・5分前に話したこと、もう忘れてる…
・同じ話を何回も何回も繰り返す…
・夜なのに全然寝てくれなくて寝不足…
・毎日続く徘徊…
・夕方になると「帰りたい」と落ち着かない…
・暴言や暴力に心が折れそう…
・何をするか分からないから目が離せない…
あなたもこのようなお悩みをお持ちではありませんか?
毎日、認知症の介護でイライラしていませんか?
辛くて大変で途方に暮れちゃう認知症の介護ですが
実は、接し方をちょっと工夫するだけでグっと楽になります。
このブログでは、現役介護士がリアル体験をもとに
認知症の方との上手な接し方や介護のコツをまとめています。
わたしも認知症の介護をはじめた当初は
今のあなたと同じように悩み、毎日イライラしていました。
ワケもなくウロウロ歩き回る利用者様。
声をかけてもちんぷんかんぷんな回答をする利用者様。
ティッシュを食べちゃう利用者様。
お風呂を嫌がる利用者様。
もう何をどうしていいのか分からずお手上げ状態でした。
歩き回る利用者様を追い掛けて引き留めて
振り払われて罵声を飛ばされ…
ちんぷんかんぷんな事ばっかり言って
会話が成り立たないから聞こえないふりをしてみたり…
何でも食べちゃうから目につくものを
全部取り上げて隠してみたり…
1週間お風呂に入らないから
3人がかりで無理矢理入れたり…
さっき行ったばかりなのにまたトイレ…
精神的にも肉体的にも
認知症の介護って超大変!って思ってました。
あーしんどい…あー疲れる…
あーストレスたまる…って。
でも今は違います。
もちろん仕事は大変なのですが、
その大変さをも楽しめる余裕が出てきたんです。
わたし自身の気持ちや
わたし自身の認知症の人への接し方をかえたら
認知症の人もかわったのです。
落ち着いて、穏やかで
興奮することもなく抵抗することもなく
今まで困っていたあらゆることが
うまくいくようになったのです。
わたしが今あなたに伝えたいのは、
認知症介護はわたしたち介護する側の接し方や対応方法で
変えることができるということ。
じぶん自身が心に余裕をもって、
接し方や対応方法を変えてみることで
認知症の介護はめちゃくちゃラクになるんです!
今、わたしは楽しみながら認知症の介護をしています。
認知症であっても「人」は「人」。
「変な事をする認知症の人」ではなく「人」なのです。
それを心の片隅に置いておくことで
認知症の人と普通に接することができるようになりました。
たったこれだけの事で
何が変わるの?って信じられないかもしれませんね。
認知症について勉強すると必ず出てくるケア方法に
「パーソン・センタード・ケア」というものがあるのですが知っていますか?
認知症を持つ人を1人の人として尊重し、
その人の視点や立場に建って理解しケアをするという考え方なのですが
まさにこの通りなんです!
でも、実際に認知症の介護の現場で
この考えの元、ケアを行えている人ってどれほどいるんでしょう…?
今わたしが働いている職場でも
残念に思う対応をしている人が何人もいるのが現実です。
同僚のケア方法を見ていると
もっとこうすればいいのに…
もっとああすればいいのに…
そうすれば、そんなヒドイ思いなんかせずに
ラクすることができるのに…って思うんですよね。
みんなじぶんで自分の首を絞めちゃってるんです。
例えば、認知症の人が汚いティッシュでテーブルを拭いていたら
「やめてー!いいから!ダメダメ!」って言って
ティッシュを取り上げるのではなく
「ありがとう」と言ってティッシュを受け取る
たったこれだけの対応の違いで
認知症の人は嫌な思いはしないですよね?
ティッシュを取り上げられて
興奮したり声をあらげる事がないから
私たちはイライラしません。
認知症の人もテーブルを綺麗にできたことに満足して
自らティッシュを渡してくれるわけです。
どっちの対応をしてもわたちは、
ティッシュを受け取る事には変わりないですし
どっちの対応をしても再度テーブルは拭きなおすわけですよね。
それならお互いに穏やかでいられる
後者の対応を選びますよね?
もちろんわたしは認知症の
スペシャリストでもなんでもないですし
いまも毎日新しい悩みはつきません。
でも、対応を間違えば、じぶんで
じぶん自身の首をしめちゃうことだけは、よーくわかります。
イライラしてヒドイ思いをするよりも
ラクして楽しく介護ができたほうがよくないですか?
わたしは認知症対応の介護施設で
介護福祉士として仕事をしています。
それなりの役職ももらい
それなりの責任をもち仕事をしています。
介護の仕事は大変です。
でも私は楽しく仕事をしています。
根本的にぐーたら者なのでラクしたいとも思ってます。
いかに認知症の人がその人らしく穏やかに安心して生活できるか。
そして、いかに自分たちがラクして楽しく効率的に仕事をするか。
わたしは、毎日こんな事を考えながら
認知症の介護をしています。
認知症は奥が深いです。
同じ認知症であっても同じ人なんて1人もいません。
1人1人違っていて、困難も対応も1人1人違います。
だからこそ、認知症の事をもっともっと知るべきであり
もっともっと経験を積みたいと思っています。
認知症の人も、介護するわたしたちも
みんなが楽しく笑って過ごせる毎日を目指して
一緒に頑張っていきましょう。