アルツハイマー型認知症の特徴が一発でわかる症状とその行く末…
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アルツハイマー型認知症の特徴が一発でわかる症状とその行く末…

この記事を読むのに必要な時間は約 8 分です。

アルツハイマー型認知症の特徴

親が「アルツハイマー型認知症」って診断されたけど、
アルツハイマー型認知症って一体どんな認知症なの?

なんて疑問に思っていませんか?

認知症は認知症でも種類によってそれぞれ特徴があってあらわれる症状にも違いがあります。

ここでは、アルツハイマー型認知症の特徴や症状についてまとめています。

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アルツハイマー型認知症の特徴と原因は

アルツハイマー型認知症とは、脳が少しずつ委縮して認知機能が低下していく病気です。
そして、アルツハイマー型認知症になる原因は「アルツハイマー病」です。

なんだかよく分かりませんよね。
え?どういうこと?って思ったのではないでしょうか。

実は認知症はあくまでも症状であって、認知症そのものが病気なわけではないんですね。

認知症を引き起こす何か別の「病気」があって初めて認知症になるのです。

アルツハイマー型認知症については、
アルツハイマー病が原因で認知症になってしまうというのが本当のところなのです。

アルツハイマー病は、脳の中にβアミロイドと呼ばれる特殊なたんぱく質が蓄積することで、脳の神経細胞が変質・脱落して脳が委縮する病気です。

本来であれば、βアミロイドたんぱくというのは分解されて脳から排出されていくのですが
加齢とともに分解機能が衰えていくことで排出されにくくなってくるわけです。

本来出ていくべきものが神経細胞に溜まっていくことでアミロイド斑となって
神経細胞の働きを障害しちゃうわけなのです。

それで脳が少しずつ衰えてしなびて小さくなっていっちゃうんですね。

で、情報伝達がうまくできなくなってしまう…これがアルツハイマー型認知症です。

ゆっくりゆっくり、脳の萎縮が進行していくのが特徴で
気づかないうちに発症して、気づかないうちに進行していくのがアルツハイマー型認知症なのです。

認知症は細かくわけると沢山の種類があるのですが、認知症患者の全体の約7割がアルツハイマー型認知症で3人に2人はアルツハイマー型認知症と言われています。

アルツハイマー型認知症の主な症状

アルツハイマー型認知症が発症すると下記のような症状が現れます。

 

・記憶障害

新しいことが覚えにくくなり、言った事を忘れて何度も同じ話をしたり聞いたりします。
ふつうの物忘れとは頻度も度合いも違って本人には自覚がありません。

 

・見当識障害

今日がいつなのか、昼なのか夜なのか、春なのか冬なのかわからなくなります。
場所の見当識障害がおこると、ここがどこなのか、家がどこなのかわからなくなり道に迷ったりします。
人物に対してだと家族のこともわからなくなってしまいます。

 

・思考力・判断力の障害

記憶障害が起こることで、記憶をたよりにした判断ができなくなってきます。
今なにをすればいいのか、これから何をするのかの判断が難しくなり目的の行動ができなくなります。

 

・実行機能障害

物事の手順がわからなくなり作業の段どりがつけられなくなります。
料理を作る、お茶を入れる、顔を洗ってタオルで服等の順番を考えて動かなければできないことが困難になります。

 

・失行

運動機能には問題はないのに前はできていたことができななくなっていきます。
ボタンをとめられなくなる、箸をつかえなくなる、パズルができなくなるなども失行にあたります。

 

・失認

感覚機能には問題はないのに正しく認知できなくなります。
顔を見たり声を聞けば相手がだれか認知できていた人がわからなくなったり、鏡に映った自分が自分であると認知できなくなってしまいます。

 

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アルツハイマー型認知症のその先は…?

・初期(発症から1~3年)

アルツハイマー型認知症は、初期の段階から記憶障害が発生します。
最初のころは、ただの物忘れかな…?という程度ですが徐々に部分的な物忘れではなく物事全体を忘れてしまう認知症特有の物忘れの特徴が出てきます。

アルツハイマー型認知症の特徴である、新しいことが覚えにくくなるという部分で
昨日や今日のことで本人が関わっているはずのエピソードを忘れていることが発見のサインです。

本人が昨日買ってきたものなのに、今日になって「こんなもの買ってない」といったり
さっき話ては内容の話を何度も言ったり、同じ質問を何度もしてくるようになってきます。

もともと料理をしている人であれば料理が下手くそになってきます。
味がまずいだけなら何とかできますが、道具の使い方がわからず鍋を焦がしてしまったり…
なんて話もよく耳にするので注意が必要ですね。

他にも、財布をタンスにしまったのにそのことを忘れて「盗まれた」と大騒ぎしたり。

 

・中期(発症から5〜9年)

認知症の中期になると、最近の記憶だけでなく数年前から数十年前の記憶にも障害が出てきます。

また、今いる場所や知ってる人の顔が認識できなくなってきます。
昔から住んでる馴染みの場所を歩いてても道に迷ったり、自宅の中にあるトイレの場所がわからなくなったりします。この見当識障害のせいでトイレに間に合わなくて漏らしてしまったりして介護する人も気が抜けなくなってきます。

これまで簡単にやってきていたこと、例えば洋服が自分で着れなくなるとか
当たり前に使っていたテレビのリモコンが操作でいなくなったり、今まで日常生活を過ごす中で普通にやってきていた簡単な動作ができなくなり少しずつ支援が必要な場面が増えてきます。

徘徊やものを盗まれたという妄想などの行動・心理症状が出やすい時期で、
支援する側も一番大変な時期がこの時期になります。

 

・末期(発症から10年〜)

個人差はありますが、認知症になると老化が早く進行するため最終的には死に至ることになります。
認知症は命に関わる病気ではないと思われがちですが余命は若年性認知症で7年程度、高齢者の認知症で10から15年程度といわれています。

認知症の末期になってくると、会話が困難になってきます。
わかる事が少なくなってくるため、食べ物ではないものを食べてしまう異食行為があったり
便を不潔であると認識できず便を平気で触ることもあります。

言葉を発することが難しくなり、歩くこと・食べること・排泄することなどなど
ひとの身体の基本となる能力が衰えてしまい日常生活のほぼ全てに介護が必要になってきます。

歩くにしても転倒しないようにケアしなければいけませんし、食べるにしても誤嚥性肺炎を起こさないように、窒息しないように水分不足にならないように等々のケアが必要になってきます。

ほとんど寝た切りになり唸り声をあげたり無表情で呆然とした状態になっていきます。
寝た切りであっても身体が拘縮しないように、褥瘡ができないようにケアが必要です。

 

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