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介護の仕事をやってみようと思うけど自分に務まるかが不安…
向き不向きがあるって聞くけど実際どうなの?
あなたはこのようなお悩みをお持ちではありませんか?
介護の現場で働いていると
この人は介護に向いてないよなぁと思う人と
この人は介護に向いてるなぁと思う人が実際に存在します。
ここでは、どんな人が介護の仕事に向いているのか
どんな人はむいていないのかをまとめています。
向いているから介護ができる、向いていないから介護できない
というわけではありませんが参考になればと思います。
介護の仕事に向いている人はこんな人
人の役に立ちたいと思っている
工場で働いていても事務職として働いていても
「仕事」「ビジネス」とは最終的に人の役に立っているから成り立つわけですが
介護の仕事は高齢者の身の回りのお世話や心のケアを行うので
直接的に「人の役に立っている」ことを実感することができます。
人と接することが好き
介護の仕事は身の回りのお世話をこなすだけではなく心のケアも大切になります。
相手のそばに寄り添い、密接にかかわっていくため
人と接することが好きな人が向いているといえます。
相手がどんなことをされたら嬉しいか
どんなことを求めているかを考えて行動できる人にとっては
やりがいのある仕事になります。
話を聞くのが好きな人
介護職員は、話を聞くことが得意な人が向いています。
施設に入所している高齢者は気軽に出かけたり
人合ったりすることが難しいため私たち介護職員が話し相手になるわけです。
だからこそ、耳を傾けることがでいる人
相槌をうちながら真剣に話を聞くことが得意な人が向いています。
同時に、話をすることが好きな人も向いています。
一緒になって雑談ができたり、
話をふくらませるのが上手な人もいいですね。
臨機応変に行動できる
「聞いてない」「知らない」「教えてもらってない」などの
言い訳をすることなく、状況に応じて臨機応変に対応できる人が求められます。
介護の仕事の基本はマニュアルとして用意されていますが
高齢者は、いつどこで何が起こるかわかりません。
指示されたことだけでなく、その場の状況を判断して
自発的に動いていくことが大切になります。
体力がある
介護の仕事は重労働です。
介護度の低い利用者さんであれば、比較的負担は軽いですが
介護度が高い利用者さんが増えると介助業務の負担が増えるため体力が必要になります。
身体が大きな利用者さんがいれば
身体を支えるパワーも必要になってきますよね。
また、介護の仕事は勤務が不規則です。
早番・日勤・遅番・夜勤と交代制の勤務のため
生活のリズムが整わず上手に疲労回復できないこともあります。
常に気を張って見守りをする精神的な負担と肉体的な負担があるため
体力に自信がある人は介護に向いています。
向上心や学習意欲がある
介護の現場では日々の勉強が大切になります。
同じ業務内容でも状況によって中身が違ってきます。
同じことを繰り返す毎日ですが同じ毎日は二度ときません。
毎日新しいことやわからないことに触れることになるため
毎日、新しい知識やスキルを身につけていく必要があります。
介護の仕事に向いていない人はこんな人
人と触れ合うのが苦手
介護はサービス業のひとつですが一般的に言われるサービス業とは少し違います。
相手がお客様であることに間違いないのですが
家族のようなコミュニケーションをとって関係性を気付いていく必要があります。
なので、人触れ合うのが苦手な人や
人に興味がない人にとっては介護の仕事は難しいと感じるかもしれません。
責任感に欠けている
お医者さまや看護師さんのように
医療行為には関わることは原則ない介護のお仕事ですが
高齢である利用者さんの命を預かっている立場であることには変わりありません。
何となく仕事をしていたり、時間だけがただ過ぎていけばいいや
という無責任な感覚をもっている人に務まる仕事ではありません。
自発的に動けない
介護の仕事に限った話ではありませんが
高齢者の介護はいつ何が起こるかわかりません。
各種マニュアルがそろっていたとしてもどんなに勉強をしたとしても
同じことが二度起こることはありません。
なので自発的に動き、臨機応変に動く必要があります。
指示がなければ動けない、
自分で考えて動くのが苦手なにとには向いていないかもしれません。
協調性がない人
介護の仕事はチームワークが大切です。
みんなで同じケアを行い情報を引き継いで引き継いで
1人の利用者さまをみんなでケアしていくため
協調性のない人は向いていません。
一緒に働くスタッフと協力して介護する必要があります。
あなたの単独行動や協調性のない行動が
大きな事故につながってしまう可能性もあります。
少しの伝達ミスが利用者さんの命にかかわることもあります。
お金を稼ぐことだけが目的の人
ここで勤務時間の8時間を過ごせばお給料がもらえるという感覚だけでいる人は
介護の仕事には向いていないかもしれません。
生活をするための収入を得るために働くわけではありますが
介護の仕事は身体の負担だけでなく心の負担も大きいです。
人の役に立ちたいという思いや楽しく仕事がしたいという気持ちがないと
長く続けていくことは難しいでしょう。
向いてないと思っていることがメリットになることも
介護に向いていない人の例を紹介しましたが
ポジティブに考えれば介護に向いていない人の特徴が
介護現場ではメリットになる場合もあります。
なので一概に向いていないというわけではなく
仕事に対する気持ちや、スタッフや利用者さんへの想いがあれば
それがいい方向に向かっていく可能性もあります。
口下手なら聞き上手
介護の仕事は利用者さんとコミュニケーションをとることが
何と言っても大切になります。
いろんな話をして会話を広げたり場を盛り上げたりですね。
口下手で上手く話せないことに不安を抱える人もいると思いましが
逆に利用者さんの話をじっくり聞いてあげることができますよね。
おしゃべりが好きな利用者さんにとっては
相槌をうって話をきいてくれる口下手さんのほうが安心して話ができるかもしれません。
せっかち
介護の仕事は利用者さんのペースに合わせて寄り添うことが大切になります。
とはいっても、仕事量が多いため
みんながのんびりゆっくり寄り添っていては業務が終わらないことは目に見えますよね。
洗たく・炊事・掃除・記録などなど
介護以外にも家事作業や事務作業などの仕事が山積みです。
なのでテキパキ動けるせっかちさんが逆に重宝されることも多いです。
くよくよ悩んでしまう
介護の仕事は淡々と作業をこなす仕事とは違って
心身ともにフル活用する必要があるためストレスを抱えやすくなります。
なので明るく前向きな性格の人が向いていると思われがちですが一概には言えません。
悩むということは考えているというこであり
それだけ責任感をもって仕事ができる人でもあるわけです。
おっちょこちょいな性格
人の命を預かるという点でピリピリしていることも多い介護の仕事。
うっかりミスが大きな事故につながる可能性が高いので
おちついて丁寧に仕事をすることが基本的に大切なことになりますが
おっちょこちょいな人の行動や言動が
ときには張り詰めた現場の空気を和ませてくれることもあります。
職員間の空気が張り詰めていると
利用者さんにも伝わってしまうので場を明るくできる人は大切な存在となります。
介護の仕事に向いている人と向いていない人のまとめ
介護に向いていると言われる人も向いていないと思われる人も
本人がどんなスタンスで、どんな想いで介護の仕事に携わるのかという部分で
向いているのか向いていないのかのジャッジが変わってくる気がします。
中でも、楽しく仕事がしたい・人と関わることが好き
という人は特に介護の仕事は向いているかと思います。
介護の仕事に限らず社会人として当たり前のことが当たり前にできる人であれば
介護の仕事に向いているといってもいいと思います。